あなたにおすすめの債務整理

債務整理には3つの方法がある

弁護士が関与する債務整理は、主に3種類あります。

任意整理

個人再生

自己破産

債務整理をするときは、この3つの中のどれかを選ぶことになるわけですが、それぞれメリット・デメリットがあります。

実際にどの債務整理をするかは弁護士と相談して決めるべきですが、ここではそれぞれの債務整理のメリットとデメリットを解説しますので、気になる方は自分にはどれがあっているか考えてみてください。

なお、どの債務整理の手法をとっても、信用情報機関のほうで、弁護士が債務整理をしたという情報がのってしまいます。そのため、今後5年~10年ほど、新たに金融機関からお金を借りたり、クレジットカードを作ったり、といった行為が難しくなるおそれがありますので注意してください。

まず最初に検討すべきは任意整理

債務整理をする際には、まず最初に任意整理を検討すべきでしょう。任意整理というのは弁護士が各業者と交渉して今後の支払い方法について和解をするという手法です。

任意整理の主なメリット

・破産をするわけではなく、あくまでも今後どのようにして返していくかの話し合いなので、破産に抵抗がある人におすすめ

・将来利息(これから払っていく利息)をカットして、元金だけ返していくように交渉します。なんとか払ってはいけているものの、利息ばかり払っていて、元金がぜんぜん減らないという人におすすめ

任意整理の主なデメリット

・破産や個人再生と違って元金は減らないのがほとんどです。そのため、少なくとも元金分は全額返す必要があります

・毎月の余剰がある程度ないと任意整理はできません。たとえば毎月の収入のうち、生活費をぬくと返済にまわせるお金が1万円しかないのに対して、借金が1000万円ありますという場合にはさすがに任意整理はできません(1月1万円だと年間12万円の返済ですので、1000万円払い終わるのに83年と4ヶ月かかります。そのような返済方法で納得する金融機関は通常ないでしょう)。

次に検討すべきは自己破産

収入と支出のバランスを考えた時、とても任意整理では無理だと思ったら次は自己破産を検討すべきです。

自己破産の主なメリット

・借金が原則すべて免除になる。すさまじく強烈な効果です。正確には免責という手続きが必要ですが、破産をする人のほとんどはこの効果を期待して自己破産します。

自己破産の主なデメリット

・自身が持っている財産は原則としてすべて失うことになる。ただ、自由財産といって、破産をしても手元に残しておける財産もかなり多いです。さすがに維持できない財産の代表例は土地・建物などの不動産です

・警備員や生命保険の募集人など、一部の職種に資格制限があり、破産手続きが終わるまでは職種制限がある

このほか、個人再生と共通するデメリットとして、

・自己破産したことが官報に掲載される、免除してほしい借金と免除してほしくない借金を区別できない(そのため、たとえば勤務先から借入れがある場合には勤務先に自己破産したことがバレる)

・管財手続きとなった場合には郵便物が一時的に管財人に転送されるので同居の家族に破産をすることがバレることがあるといったものもあります。

住宅ローン付きの土地建物がある場合には個人再生の検討を

個人再生は主に住宅ローン付きの不動産を維持するために利用されます。
あくまでも借金の一部カットなので、破産をすることにあまり問題がなければ借金がすべて免除になる破産を選ぶほうがおすすめではあります。ただ、どうしても破産だけは嫌だ、全額を返すのは無理だけど一部だけなら返していきたいという方が選択されるケースもありますので、そういった気持ちを優先して選んでも問題ありません。

個人再生の主なメリット

・住宅ローン以外の借金を一部カット(概ね5分の1になるケースが多いです)
・住宅ローンだけはそのままなので、住宅ローン付きの自宅を維持できる

個人再生の主なデメリット

・カットされた借金を3年~5年で返済する義務があるので、3年~5年で返済できる現実的可能性がない場合にはとれない。
・破産と違ってとくに資産を処分されないものの、債権者にとって破産をするよりも有利な条件を提示しなければならない。たとえば、破産をするともろもろの財産を処分され、1000万円が債権者の配当に回されるというケースでは、総額1000万円以上の返済プランを提示しなければなりません

どの債務整理をすべきか迷ったら弁護士に相談を

このように、まずは任意整理を検討、任意整理が難しそうであれば破産を検討、破産をすることに支障がある場合(たとえば住宅ローン付きの不動産がある場合や警備員である場合など)には個人再生を検討するというのがおすすめです。

ただ、自分にとってどれがベストな選択肢なのか、一人で悩んでもなかなか答えがでないことが多いです。
そういった場合にはまずは弁護士に相談されることをおすすめします。アウル東京法律事務所では、弁護士による初回相談は無料とさせていただいておりますので、安心してご相談ください。

弁護士と一緒にどの債務整理をするべきか考えていきましょう。

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